にしんの山椒漬けの特徴
山椒との組み合わせ
身欠きニシンには独特の臭みがありますが、それを打ち消すために山椒の葉や若芽を用いるのが山椒漬けの大きな特徴です。山椒の清涼感あふれる香りとピリッとした風味がニシンの旨味を引き立て、保存食でありながら贅沢な味わいを楽しめる料理となっています。
専用の器「にしん鉢」
会津本郷焼の伝統技術によって作られた、身欠きニシンの大きさに合わせた長方形の陶器は「にしん鉢」と呼ばれます。これは山椒漬けを作るための専用の器で、古くは会津地方の嫁入り道具のひとつとされていました。器そのものも地域文化を象徴する存在です。